社長の自叙伝

社長の自叙伝
2017年11月10日

有限会社 GG INTERNATIONAL 代表取締役 園田孝寛

長く地域に愛される店作りをモットーに、東三河で13店舗の飲食店を展開する有限会社 GG INTERNATIONAL。しかも、そのほとんどが地域初の業態というから驚きだ。これまで地方にはなかった様々な業態を根付かせる方法とは。代表取締役 園田孝寛に、叩き上げブランディングプロデューサー安藤竜二が迫る。

自分たちが行きたいお店、今までにないお店

安藤竜二 (以下安藤) GG INTERNATIONALさんの創業の歴史を教えていただけますか。

園田孝寛(以下園田) 私は長野県に生まれ育ち、大学進学とともに豊橋へ引っ越して来ました。飲食店でアルバイトをしていたのですが、1年ほど働いた頃、お店を拡張するかたちで新店舗をオープンすることになり、当時最先端の内装を手掛けていたMYU PLANNINIGさんが店舗を作っていく様子をずっと近くで見ていました。そのお店は、靴を脱いで店内に入り、バーカウンターでカクテルを飲むダイニングバーのような業態で、当時の豊橋にはないお店でした。
 そのようなお店を自分で作りたいと大学4年生で決意し、一緒にアルバイトをしていた仲間たちと一緒に、自分たちが行きたいお店。今までにないお店というコンセプトの元、1999年10月1日に50坪60席のダイニングバー『GRIGRI』をオープンしました。22歳の時でした。

安藤 22歳で自分の店を持つことはすごいです。当時の豊橋にはないお店で最初から上手く行きましたか。

園田 それが、オープン当初からお客様が入り、有り難いことに右肩上がりで伸び続けました。ただその頃の私の目的は、お金を稼ぐことではなく、東京にあるような感度の高い洗練されたお店を豊橋にも作ることでした。

安藤 お店が繁盛する中、2002年の5月に2店舗目『月とうさぎ』をオープンされます。どうして新店舗をオープンされたのですか。

園田 仲間たちと始めた『GRIGRI』で、私はオーナー兼バーテンダーとして勤務していました。店も好調だったのですが、自分の力を試したい、イチからお店作りに挑戦したい気持ちが強くなり、ひたすら自分に足りない部分を勉強しました。そして、メニュー開発から店舗の内装まで、全てセルフプロデュースした『月とうさぎ』を、豊橋市内からちょっと離れた二川駅の駅前にオープンしたのです。その店で私はオーナーでもありましたが、自ら厨房にも立っていました。そして、こちらも多くのお客様が来てくださったのです。

新たな業態との出会い、そして挑戦

安藤 挑戦は成功したわけですね。そして4店舗目『炭火すみのかほり』は焼肉屋さん。ここで業態は変わりますが、何か転機がありましたか。

園田 『炭火すみのかほり』をオープンする少し前は、郊外展開していた大手焼肉チェーン店さんが名古屋市内に続々と進出する業界の転換期でした。もともと焼肉業界に興味のあった私は、その動きに刺激を受けました。そして、東京や名古屋で出会ったインテリアデザイナーの手掛けたカウンター型焼肉店を参考に、「デートで使える焼肉店」として差別化を図り、豊橋にオープンしたのです。こちらも繁盛していたのですが、程なくして葛藤も生まれました。焼肉の奥深さに気付かされたのです。それからは試行錯誤の連続でした。肉の仕入れやカット、焼き方から温度管理、さらにはタレの作成まで毎日研究を重ねる日々。例えば、タレは和牛と輸入肉では合う味付けが異なるため、それぞれでタレも開発しました。この時に培ったノウハウが、その後の焼肉店に活かされています。そして、ここが私の焼肉人生の始まりでもあります。

安藤 その経験が『シャトーブリアン芯』さんへ繋がっているわけですね。その後も新たな業態を展開されたのでしょうか。

園田 今後成長していくために、飲食業のビジネス展開を考えるようになりました。チェーン店のパッケージを作り、アルバイトで回せる店づくりを考え、2006年8月にもつ鍋業態の『お江戸 本店』、同年10月に『お江戸 HANARE』をオープン。どんどん展開していく予定だったのですが、3店舗目のオープンはしませんでした。私のやりたいことはこれではないと思ったからです。やはり、豊橋にまだない、感度が高く洗練されたお店を作りたい気持ちの方が大きかったのです。

安藤 そのようなお店をどのようにして知るのでしょうか。

園田 私は、もともと自分を成長させることをとことん追求する性格で、学び続けるのが大好きでした。常に最先端の現場を見たい、感じたいと思っていましたので、当時から東京に留まらず時には海外へも足を運んでいました。行く先々の街で感度の高いお店に出会い、感化され、地元にもこのようなお店があったら楽しいだろうなとの思いから、新しい業態の開発を行っています。アンテナを高く張り、自分も意識を高く持つことで、感度の高い店づくりができると考えているからです。

地元で愛されているお店を受け継ぐ、事業継承

安藤 意識を高く持つことで新しい業態が生まれるわけですね。

園田 そうです。また、2009年11月には、私にとってひとつの転機ともなるお店『はくよ庵』をオープンしました。この店は、お世話になっている先輩の株式会社ハクヨプロデュースシステムの笠原さんからのお話で、豊川の旧家の一軒家を改築した今までにないお店になっています。
 このような取り組みが地元で広がっていく中で、2014年11月に『牛 月乃屋 ゆるり』、2015年1月に『牛 嵐山』の2店舗を事業承継というかたちで経営しています。地元で10年以上営業している焼肉屋のオーナーさんが、お店を閉めるとの話を聞き、ファンである私から、地元で愛されているこのお店をぜひ受け継がせて欲しいと話をしました。地元に根づいている文化を残す、そして作っていきたいとの思いから声を掛けさせていただき、受け継がせていただきました。今後も続けていきたいですね。

安藤 素晴らしいです。お店のレシピもそのまま受け継いでいるのでしょうか。

園田 昔の料理人は感覚なのです。それをレシピ化する、オペレーションを作り直すという、料理人の感覚を誰もが出来るようにしました。料理人のひとつまみを、ちゃんとコンマいくつまで量りの上に載せて数値化しました。変えたのはそれぐらいです。

安藤 誰が作っても同じ味にするためにですね。素材も地元の食材を使っているのですか。

園田 地産地消というわけではないですが、地元の食をブランディングしていきたいと考えています。2015年9月に『三河赤鶏おいでん』をオープンする際、地元の鶏屋さんに「《三河赤鶏》という名を使ってもいいですか?」と聞いたら、「どんどん使ってください。私たちもバックアップします」とおっしゃっていただけたことがすごく嬉しく、また素晴らしいかたちだなと思いました。そしてこの時、笠原さんから以前言われた「周りの人から応援されるような人間になれ」という言葉の意味が胸に沁みました。

ターニングポイントは地元の先輩からの一言

安藤 地元から応援される人と企業、素晴らしいですね。

園田 この1年間で考え方が180度変わったと思います。今まではオペレーション重視でしたが、今は従業員と毎日話すようになりました。そして先日、社員の女の子に「私たちが笑顔じゃないとお客様を笑顔にできない」と言われたのですが、従業員を幸せにしないとお客様を幸せにすることが出来ない考え方がすっと入ってきました。以前は、自分の好きな洗練されたお店を作り、お客さんが入ればそれでいいと思い、社員の教育は後回しにしていました。しかし、今では従業員が変わっていく姿はこんなにもうれしいことなんだと思うようになりました。また、従業員から「仕事が楽しいです」と言われた時の喜びは言葉にできません。心が震えることなんて今までなかったのですが、人が変わって行く姿を目の当たりにし、それに感動を覚え、心が震えました。

安藤 従業員さんが変わることで、企業も成長すると思います。

園田 従業員は会社の財産。今は魅力のある人材を育成したいと考えています。また、誇りをもって働ける職場づくりを目指しています。まわりから、あのお店で働いているなんて素敵だねと言われる飲食店にしたいですね。

安藤 園田さんのお店で働くことが豊橋の方たちにとってステータスになるといいですね。最後に今後の展開を教えてください。

園田 これまで、ダイニングバーに始まり、焼肉店、もつ鍋屋、地元の鶏を使った鶏専門店、そして事業承継と、東三河という地域に向き合い、地方ならではの飲食店経営を展開してきました。地域に愛され長く続くお店作りは、東京や名古屋でのお店作りとは違います。そして、地方でそれが確立できているのは、GG INTERNATIONALの強みでもあります。今後は、東三河で成功したこのモデルを他の地方へもどんどん展開していきたいと考えています。


園田孝寛
有限会社 GG INTERNATIONAL
代表取締役


長野県生まれ。高校卒業後、大学進学のため豊橋市へ。飲食店での勤務経験をきっかけに、独立を志す。大学を卒業した1999年の10月、22歳にしてダイニングバー『GRIGRI』をオープン。現在東三河地区に13店舗を経営。

有限会社 GG INTERNATIONAL
〒440-0897 
愛知県豊橋市松葉町3丁目101番地1F 
TEL:0532-53-0150 FAX : 0532-39-5104
URL  http://www.gginternational.jp/

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